| 風博士のコラム |
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アラカワ ショウイチ 気象大学校助教授、気象研究所主任研究官、広島気象台長、東京家政大学教授を経て、現在CRCソリューションズ顧問。理学博士。 |
| 世界の風力発電
図1は世界主要国の風力発電導入量を表わしたものである。 ドイツが断然トップで、2位のアメリカの約2倍である。ドイツの8,000MWは日本の標準的な原子力発電所8基に当たる。 3位以下にスペイン、デンマーク、・…と、ヨーロッパの大西洋に面した国々の名が並ぶ。これらヨーロッパの国々は環境問題に関心が深く、CO2排出削減に最も熱心な国々である。
さらに、ヨーロッパの沿岸部は冬も夏も適度な強さの風に恵まれている。冬はアイスランド低気圧周辺の風が、また夏はアゾレス高気圧を回る風がこの地方に吹く(図2)。これらの国々がドンキホーテよりもっと以前から製粉などに風車を利用してきたのは、こうした理由によるのであろう。
2位のアメリカについて言えば、1980年代連邦政府と州政府の後押しによって急速に発展したらしい。 西海岸特にカリフォルニア州のウインドファームは展開の規模も発電量も世界一級と言えよう。
この地方も、夏は太平洋高気圧の縁辺に、冬はアリュウシャン低気圧の外縁に覆われて、適度な風が吹く(図2)。
日本の風力発電量は300MWと、アメリカの10分の1以下である。しかし日本の場合も国の後押しもあって今急成長をなしている。 日本の気候について言えば、夏には太平洋高気圧の縁辺に位置するし、冬にはシベリア高気圧からの北西季節風にさらされるので(図2)、これまでの地域の中で最も風に恵まれた地方と言える。 かつ春の旋風、秋の台風にも襲われるので、風が強すぎるくらいである。 |
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